学部・学科

法政の総合理工系人材  世界で活躍を

自然の原理を理解する学問である理学分野、及び自然科学を基礎としてエネルギーや自然の利用を追究する技術である工学分野は、古くから独立・分類されてきました。しかし20世紀末頃からの高度情報化社会の急速な進歩に伴い、新しい学問と技術が理学と工学の境界領域から絶え間無く生まれてきました。理学と工学はもはや独立的な存在ではなく、互いに依存し融合しながら協調的に発展していくことになるでしょう。最近の重力波の観測成功も、精密測量機器の工学技術の進歩があったからこそ、100年前の理論物理学の予想を検証できたのです。現代社会はソフトな思考能力を持つ理学的センスとものづくりの技術力を持つ工学的センスの両方を兼ね備えた人材を求めています。理工学部はこのような世界のどこでも通用する優秀な総合理工系人材を養成しています。

学部の特色

最新機器や附属施設など、研究環境が充実

小金井キャンパスでは2008、2011、2013年に順次新館が完成し、新しく優れた教育・研究環境が整っています。工作機械や作業スペースが完備された「ワークショップ」では、図面をもとに研究装置を製作することができ、ものづくりを実体験できる学習環境が整っています。

PBL(Project-based learning)が必修

PBLは、学生が自ら問題点を発見し、その解決法を探って示すことで問題解決能力を鍛える、少人数のグループ制で実施する学習法です。実際の電器製品を分解して構造を理解し、その課題を発見するというユニークな内容のものもあります。

高い大学院進学率(学科により3~5割)

多くの学生が卒業研究を通じて「研究」の面白さ、やりがいを見つけ大学院に進学します。その成果は毎年多くの論文誌掲載、国際会議などでの発表や受賞などにつながっています。

機械工学科 機械工学専修

ロボットから航空宇宙まで、次世代のものづくりを見据え
あらゆる製造分野を支え、発展させる力を養成

機械工学とは、熱力学、機械力学、流体力学、材料力学を基礎とした機械設計・製作のための学問であり、日本の製造技術分野を支える領域です。機械工学専修では、これらの領域に加えて航空宇宙分野の研究も充実していることが一つの特徴です。従来の機械工学分野にとどまらず、情報工学、電気・電子工学、経営マネジメント領域までをカバーし、技術開発の可能性を広げます。本学大学院理工学研究科とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、連携大学院協定を締結しており、その研究活動に触れる機会もあります。

また、機材に触れ、自分の目で見て、物の動きや変化を体感することによって、エンジニアとしてのイメージ能力や応用力、感性が養われ、座学への興味と理解も深まると考え、実験科目を充実させています。

POINT

最先端工学を学ぶ6つの履修コース

ヒューマンロボティクスコース

介護補助のための福祉ロボットなど、人間との関わりを強く持つ次世代のロボットを開発。

マテリアルプロセッシングコース

新素材の開発とその加工法を学び、地球環境にも配慮した先端的加工技術を開発。

環境・エネルギーコース

熱力学や環境工学を土台に、資源循環型エネルギー社会を構築するためのものづくりを学ぶ。

航空宇宙コース

十分な耐久性、安全性、信頼性が要求される航空機および宇宙往還機などの先端技術を修得。

材料物性・強度コース

機械部品に対する高強度化、軽量化、高機能化などの要求を満たし、信頼性の高い機械を設計。

デジタルエンジニアリングコース

CAD/CAM/CAEなどのソリューション技術や、設計科学を総合的に修得。

機械工学科 航空操縦学専修

空を飛びたい、飛行機を飛ばしたい―
確かな専門教育で夢の空へと駆け上がる

航空操縦学専修では航空機の操縦と、その観点から機械工学を学びます。航空のメカニズムを座学で学ぶだけでなく、実績あるフライトスクールと連携した操縦訓練など、専門的、学術的なカリキュラムで学ぶとともに、材料力学、機械力学、熱力学、流体力学といった機械工学の基礎となる科目の確かな知識を身に付けます。

目指すのは機械工学に強いエンジニアと、パイロットです。機械工学の高度な知識を生かした航空業界や製造業へのエンジニアの道と、プロパイロットの免許を取得してエアラインを目指す道が開かれています。多様なフィールドで活躍する「航空のプロフェッショナル」を育成します。

POINT

効率的なフライト訓練

本専修の操縦実習科目は、国土交通大臣から指定を受けた操縦士養成機関である、法政大学飛行訓練センター(指定航空従事者養成施設)で実施しています。航空業界において豊富な経験と実績を有する教授陣の指導により、国内で効率的なフライト訓練を受けることができます。また、本専修の操縦実習科目(必修科目)は1年次から配置されており、入学後、早い時期に飛行機を操縦することで、その後の座学の学びがより充実します。

機械工学科卒業資格を取得できる

本専修では4年次に事業用操縦士の資格を取得しますが、パイロットにとどまらず、技術者の道に進むこともできます。理工学士の学位を取得できるため、一般企業など幅広い選択肢から進路を選択できます。

電気電子工学科

全ての産業に不可欠な電気電子工学を学び
日本の産業の発展を支える人材になる

電気や電子の仕組みを理解したり、それを利用して産業に応用する技術を研究するのが電気電子工学です。その領域は、エネルギー供給から家電にまで及びます。デジタルカメラ、デジタル家電、無線・光通信など日本が世界をリードする分野を支え、航空機、自動車、ロボットの分野では、組込システムなどの電気電子工学の先端技術が大きく貢献しています。

電気電子工学科では、「共創」の学科理念の下に、こうした幅広い領域で貢献できる、広い視野、創造性、ビジネスセンスを兼ね備えた技術者・研究者の育成を目指します。さらに、3年次からゼミに所属できるため、教員との関係を早く深く築くことができ、質の高い研究を可能にしています。その結果、早くから学会活動に参加する学生が多く出ています。電気学会、電子情報通信学会、計測自動制御学会、応用物理学会などにおいて発表する学部生が多いのも特徴です。

POINT

現代社会の最先端にリンクする5つの履修コース

電気エネルギーエンジニアリングコース

環境を重視した電気エネルギーの発生と安定供給、電気機器の高性能化、省エネルギー化などを学ぶ。

マイクロ・ナノエレクトロニクスコース

先端社会を担う光エレクトロニクス、マイクロ・ナノデバイスをベースにした先端エレクトロニクス技術開発、高機能・高性能素子材料の開発などを行う。

回路デザインコース

情報社会を支える回路・ネットワーク工学の基礎、情報処理やロボティクスの根幹技術などを修得。

通信システムコース

ユビキタス環境に不可欠なモバイル端末、品質の優れた通信環境、光高速通信などを研究。

知能ロボットコース

センサなどの計測技術や、人工知能を構成するソフトウェア技術などを総合的に研究。

応用情報工学科

応用情報技術者としての感性を育み
未来の情報環境を実現できる力を磨く

応用情報工学とは、情報技術(IT)を理解し、より良い利用法や新たな利用法の研究・開発をする学問です。24時間アクセス可能でグローバルな情報やサービスは、ビジネスや市民生活にも影響を与え、技術革新も持続的に発生しています。多様化を続ける現代の情報化社会に、あらゆる問題に的確に対処できる、優秀な情報通信技術者の存在は欠かすことができません。こうした技術者へのニーズに応えるべく、応用情報工学科では、利用者にとって有用で安全な情報環境を構築できるエンジニアの育成を目指しています。

また、入学後すぐ所属する「プレゼミ」を導入。少人数制で教員が一人一人を丁寧に指導、学問だけでなく生活面での相談も受け付け、学生生活をサポートしています。

POINT

情報化社会をリードする6つの履修コース

情報ネットワークコース

次世代の高度な情報ネットワークインフラとサービスを創出できる人材を育成。

社会情報コース

広範な社会活動の場となりつつあるインターネット/Webを用いたサービスの創出を担う。

ユビキタス情報コース

電気機器の制御に必要な組込システムを学びユビキタス情報社会の情報基盤確立に貢献。

人間環境情報コース

ユーザにやさしいインタフェースをデザインし、人間主体のIT社会実現に貢献する。

生体情報コース

高度医療で必要な生体情報処理技術や、介護支援などを目的とした応用情報技術を開発。

基礎情報コース

独自の計算システムを設計・実装できるエキスパート、次代の情報工学を切り開くパイオニアを育成。

経営システム工学科

経営に関する数理分析に精通する
マネジメント・エンジニアを育成

経営システム工学とは、現代社会の複雑なシステムを数理的に理解し、諸問題の解決を図る学問です。例えば、トヨタ自動車の「かんばん方式」や、コカ・コーラボトラーズの配送計画などが成功例として挙げられます。

経営システム工学科では、企業組織の中での問題を数理モデルで表現し、さまざまな解析手法を用いて、問題に対する提言を行う力を養います。数理モデルの作成には、オペレーションズリサーチ(OR)と呼ばれるマネジメント・サイエンスの基本的方法論が必要です。本学科では、その基礎となる確率・統計学および効率を最大化するための数理計画、応用に必要な解析(微分積分)、代数への理解を深めるとともに、「経済の方向性の理解(経済分析)」「資金調達の仕組み(金融工学)」「生産などの事業計画(生産管理)」という3つの総合プランと実施工程、コンピュータ上のシミュレーションへの専門知識を修得していくカリキュラムを構築しています。経営を数理的に理解し、経営イノベーションに取り組める人材を育成します。

POINT

キャリア設定に沿った科目を履修できる4分野構成

数理システム分野

社会計画・生産・輸送・企業経営・行政サービスなどにおけるさまざまなシステムの数理モデルを構築し、リスク評価も行える人材育成のための科目群。

企業システム分野

企業の仕組み、会計、金融システム、金融工学などを理解し、技術開発やリスク管理を行える人材を育成するための科目群。

社会システム分野

経済政策・公共政策の立案や環境マネジメントなど、社会システムの立案を数理工学的な立場から行うことができる人材を育成するための科目群。

生産システム分野

ものづくり(生産・流通)のシステムや大規模ソフトウエアの製造におけるプロジェクトマネジメント技術を、実際の問題解決に応用できる人材育成のための科目群。

創生科学科

フィールドは、人から宇宙まで―
科学を社会に生かす理系ジェネラリストを育成

創生科学科では、科学の礎である物理学と数理学を根源的な部分から学びます。例えば、高校では物理の法則を習うのに対して、本学科ではその法則が発生した背景や現実問題との関係などを探究。そこで修得した「科学のみちすじ」と呼ぶ、科学的な考えと問題解決方法をさまざまなフィールドで応用します。そして、多分野にわたって問題を解決できる統合力と汎用力を身に付けます。フィールドは、「物質」「自然」「人間」「知能」と、従来の理系分野を超えて展開しています。また、語学に力を入れ、社会で求められる情報発信力、コミュニケーション能力の向上を目指します。

本学科の英語名は「Department of Advanced Sciences」。創生を表す「Advanced」は未知の分野に切り込んでいくことを意味し、「Sciences」は広いフィールドを示すために複数形になっています。この英語名から読み取れるように、本学科では、理系・文系を問わずあらゆる分野に自らの力で切り込み、課題に取り組む「理系ジェネラリスト」の育成を目指しています。

POINT

理論を実践に展開する4フィールド

修得した理論を実践に展開する分野として、4つのフィールドを設定。理系ジェネラリストとして活躍するため、各自のフィールドを深めながらも全分野の科目を学びます。

  • 極小世界としての「物質」 / 量子・ナノに重点を置いて展開
  • 極大世界としての「自然」 / 宇宙を主なテーマとして展開
  • 社会的世界としての「人間」 / 心理・環境・言語などを追究
  • 人間の情報処理の過程としての「知能」 / 情報の処理過程を中心に展開

多様な業界から求められる人材へ

宇宙開発やエネルギー、環境分野への日本の進出は思うように進んでいません。この一因には、財界・企業リーダーに対する技術情報の周知不足や、企業のトップに理系出身者が少なく、科学的判断ができる人材の不足があると考えられます。本学科では、世の中が求める、こうした状況を打開できる人材を育てます。

このページをSNSでシェア

©Hosei University
トップへ