転・編入学を目指す方へのメッセージ

法学部への編入学等をお考えの皆さんへ

学部・学科からのメッセージ

利害関係や価値観の異なる多くの人々がある領域に共に暮らしていれば、そこで様々な軋轢が生まれるのはやむを得ないことです。しかしこれを放置しておくと、やがてそこから衝突・紛争が生じ、さらにこれを実力行使で《解決》してしまおうという勢力があちこちに現れてしまいかねません。《法》や《政治》は、そうなってしまう前に、実力行使に頼らず言語と論理の力でもって人々の間の軋轢を緩和し、衝突の芽を摘み、あるいは紛争を解消させようとする営みだと言えるでしょう。

大学に1年間以上在籍されたうえで法学部への転入・編入を検討されている皆さんは、法や政治のこうした営みの何かしらについて既に強い関心をお持ちになっているものと思いますが、法学部の学生となれば、この営みを様々な角度から探求する学問である法学・政治学を学ぶことになるわけです。くどいようですが、法も政治も、実力行使に代えて言語と論理を操ることをその生命線とする営みなのですから、法学・政治学を学ぼうとされる皆さんも、言語の操作と論理の構成の仕方に敏感でなくてはなりません。法学部が転編入試験の受験生の皆さんに「英語」と「論文」の試験を課す目的の一つは、そのように言語と論理を駆使するための基礎的な力を、それぞれの大学での学修を経てどの程度修得されたかを確認することにあります。

そこで、まずは「自分のこれまでの大学やその他の場での学びが、自分の法や政治への関心とどう結びついているのか?」という問いに対して、できるだけ論理的に応答する文章を考え、実際に手を動かして書いてみることをお勧めします。具体的にどのような試験問題となるかをここで述べるわけにはいきませんが、それが受験準備の第一歩となるはずですし、転入・編入後の皆さんの学びの方向を見定める役にも立つことでしょう。


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