哲学科
哲学科では、ぜひ哲学を学びたいという意欲を持つみなさんを歓迎します。哲学を学んでいく源となる意欲は誰かに無理やり持たされるものではなく、一人ひとりが自分で持つしかないものです。周りの学生・教員とともに哲学の道を歩いていく強い意欲を持っているみなさんを、私たち哲学科の教員は待っています。
哲学と一口にいっても、多様な分野が存在しています。また、哲学を学びたいと思い始めた理由も人それぞれ異なっているものです。これにたいして、法政大学の哲学科は、古今東西のさまざまな哲学・思想を専門とする教員がいますので、みなさんの幅広い関心に応えることができます。
受験に向けては、哲学で用いられることが多いキーワード(いわゆる「哲学用語」)や、哲学で議論されている諸問題について、一定程度知識を身につけておくとよいでしょう。まずは哲学科の転編入試験の「過去問題」に目を通してください。そしてそれを参考に、哲学のキーワードや問題にかんする概説書を読んで、知らないことは事典で調べるなどして、勉強を進めてください。
面接試験では、哲学へのみなさんの意欲や、哲学についてどのような関心を抱いてこれまで勉強してきたのかについてお伺いします。皆さんとの出会いを私たち教員はとても楽しみにしています。ぜひ、法政大学の哲学科で、一緒に哲学を勉強しましょう。
日本文学科
日本文学科では、一定の学力だけではなく、日本文学や日本語に特に強い関心を持つ方の転入学・編入学に門戸を開いており、入学後は〈文学コース〉もしくは〈言語コース〉のいずれかに所属して充実した学習・研究を行うことができる環境を提供しています。
〈文学コース〉では、上代・中古・中世・近世から近代・現代に至る日本文学、さらには中国文学や古典芸能などの関連分野も含め、より広い視野から、作品や作家、時代や文化について研究を進めてゆきます。〈言語コース〉では、日本語の歴史や変遷、現代日本語の諸相、現代言語学から見た日本語など、「言語」の複雑さや面白さを、さまざまな角度から客観的に研究してゆきます。
入学を希望する方は、一般的な「国語力」を磨きながら、自分が強い関心を寄せている日本文学もしくは日本語に関する知識を深めておいてください。前者は、入学後の学習・研究において不可欠な基礎力となるものです。日頃からさまざまな書物を読んで知識を蓄えるだけでなく、筆者の主張を読み取る「読解力」とそれに反論するための「論理的思考力」を磨いてください。後者は、自分だけの研究テーマを設定し、その問題を解決しようとする際に必要な「好奇心」と「探究心」をあなたが本当に有しているのかを示すものです。面接試験において最も重視されるポイントでもあるため、しっかりアピールできるよう準備しておいてください。
英文学科
英文学科には、英米文学や(科学的)言語研究など、様々な分野の科目があります。必修科目は卒業論文だけなので、学生は各自の興味に応じて様々な分野を自由に選んで学習できます。転編入時に特定の前提知識は要求しておりませんが、単に英語の四技能に秀でた学生ではなく、英語を使って論理的に考えられる力が備わっている学生を求めています。なので、「どのような論拠から、どういう結論が論理的に出せるか/出せないか」を、日ごろから考えておくことが、受験に向けた準備としては、まず必要でしょう。
それに加えて、本学科の授業の内容を調べることも、受験準備として大切です。皆さんが求める学びが英文学科のカリキュラムに合っていないと、自主的で意欲的に学ぶことも、幸せな学生生活を送ることも、困難でしょう。学科としても、そのような不一致は避けたいところです。なので、皆さんの入学が「お互いの幸せ」につながるかどうかも、転編入試験での評価では重視しています。合格および入学後の後悔のない大学生活のためにも、オンラインシラバスなどを参照して授業の内容を具体的に調べてください。
史学科
「学問は歴史に極まり候事に候」と言ったのは荻生徂徠です。何かのきっかけで歴史を学びたいと思うことは誰にもあることなのかも知れません。ここでの歴史とは決して暗記物ではありません。自らと自らの属する現代世界をより深く理解しようとする、ひとつの方策として「歴史」があるのではないでしょうか。
本学科は日本史・東洋史・西洋史それぞれの分野で専任教員をそろえ、学生指導にあたっています。卒論が必修ですので、2年生から各ゼミに属し、卒論執筆に向けた研究に入ります。転編入を目指す学生は、このことを十分認識しておく必要があるでしょう。
筆記試験に向けては、教科書レベルでの知識は当然として、用語集や図説を活用してより立体的に歴史を理解する努力が必要でしょう。面接では、自分の研究したいテーマについて明確に説明することが求められます。そのテーマについてどのような文献を読み、これからどのようにして研究したいと考えているのか。そして史学科へ転編入することで、どのような新たなキャリア形成を目指すのか。
本気で歴史を学びたい学生のチャレンジを待っています。
地理学科
法政大学文学部地理学科は1学年の学生定員が約100名、専任スタッフ11名を抱える、全国でも有数の大きな地理学教室です。教室規模が大きいというのは地理学を学ぶ上での大きなメリットです。地形学、気候学、水文学などの自然地理学から、文化地理学、歴史地理学、経済地理学、都市地理学、農業地理学などの人文地理学まで、幅広い地理学分野のほとんどをカバーしています。それはカリキュラムだけでなく、教育施設・設備などにも言えます。内外の地理学に関連する文献・書籍を所蔵しているだけではなく、2つの実験室や様々な機器も有しています。
2年次から履修する2泊3日の現地研究は、卒業までに2回の参加が必須であり、北海道から沖縄まで(新型コロナウイルス前までは、近隣の外国にも)出掛け、1日に2万歩程度歩きます。3年次からはじまるゼミでは、学生が主体となってゼミを運営し、毎週、活発な議論が展開されています。4年次の卒業論文は必修であり、文献調査から始まり、現地踏査・ヒアリング・観測など、地理学ならではの手法により研究を深めていきます。そのため、学生間はもとより、教員との関係も深く、中身の濃い学生生活を送ることができます。
転編入を希望される皆さんには、高校までの「地理」、「地学」といった基礎知識とともに、自然・人文地理学概論についても学んでおいていただき、地理学のどのような分野に興味があるのかを説明できるようにしておいてください。また、卒業論文をまとめるうえで、統計学なども学んでおいていただけるとよいでしょう。現地研究や、卒業論文の現地調査など、気力・体力が求められますので、日頃から体調管理に気を付けていただければと思います。
心理学科
法政大学文学部心理学科では、心理学に深い関心をもち、強い学習意欲がある皆さんを歓迎します。その前提として、英語など、入学後の学習に必要となる基礎的な知識を持っており、論理的な思考ができて自分の考えを明快に表現できることを期待しています。文学部心理学科では、卒業論文が必修科目となっています。それゆえ、2年次から転編入される皆さんは、心理学科における2年次・3年次の2年間の学習によって、4年次の卒業論文執筆に取り組むことになります。よって、転編入入試を受験する方には、現在所属なさっている大学において学びを深める中で、人の認知や発達について科学的に理解することや、さまざまなデータを測定し分析することを具体的に始めていることが望まれます。文学部心理学科では、グループで作業を行う演習・実習系の授業が多いことから、他者と協働することができる皆さんをとくに歓迎していることも強調させてください。心理学の多様な分野に精通した10名の教員が、皆さんをお待ちしています。ぜひ一緒に、法政大学文学部心理学科で学びましょう。
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