研究室の学び
社会を支える各種のシステムの信頼性(期待通りに動作するか否かの度合い)や可用性(それを使いたいときに使うことができるかの度合い)を維持あるいは向上させることの重要性は益々増してきています。当研究室ではハードウェアの信頼性において問題となっている依存故障の解析や、ソフトウェアの信頼性評価問題を研究しています。また、その派生研究として「うまい手」「効率化手法」などをキーワードとする各種の研究も行っています。
社会との接点
現代では、社会のありとあらゆるところにコンピュータシステムが組み込まれています。それらは基本的には人間が設計し、動作を司るコンピュータプログラムを作り上げ、入れ物となるハードウェアに組み込んだものです。
我々の研究成果は、ハードウェアの側面では、ハードウェアが何らかの負荷を共有することで起こる依存故障の問題を、またソフトウェアではできるだけバグがゼロのソフトウェアプログラムを開発するにはどうすれよいかを考える問題、について貢献しています。しかしまだまだ満足のできるレベルではないため、院生・学部生・外部協力者などと研究を続けています。
一方、日常に密接に関連した研究例としては、スーパーマーケットの複数台のレジに並ぶときの最適方策(精算をなるべく早く終えるための最適行動)や、大相撲の幕内力士が怪我などで休場が頻発したり、また引退が早まることを問題意識として持ち、休場の履歴データから各力士の次場所の休場確率を予測する手法なども確率・統計論を使って調べました。