本研究室では、情報処理の手法であるアルゴリズムを中心に教育及び研究活動を行っています。特に情報分野の基礎となる情報数理の諸問題、ノイマン型コンピュータに適用する高速アルゴリズムの設計と解析、スーパーコンピュータに適用する並列アルゴリズムの設計と解析、進化的アルゴリズムの設計と解析、人工知能に用いる強化学習アルゴリズムの設計と解析等を研究テーマとして、広範囲の実問題で検証し、効率的アルゴリズムの開発をしています。
計算の機械として、最初のコンピュータが誕生して以来、60 年間以上が経ちました。計算速度を追究するために、コンピュータのハードウェアの基盤技術は真空管から、トランジスタ、集積回路、そして大規模集積回路を経て、複数のコンピュータを駆使する並列処理方式、またはネットワークによる分散処理や、生命の知能を取り入れる知能システムの開発は盛んになってきました。コンピュータは計算の機械から情報処理の機械に変貌しつつあります。計算の手順となる従来のアルゴリズム研究分野も、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、人工知能等の情報技術のほぼ全分野に浸透しています。人間の自然に対する知的探求欲が止まらない限り、情報処理の効率化は永遠の課題であるでしょう。次世代の情報処理手法の開発に、ぜひ君も一緒にチャレンジして行きましょう。