生体情報分野 画像工学研究室

研究キーワード:主研究

研究に関連するSDGsの目標

教授 尾川 浩一

教授 尾川 浩一

Koichi OGAWA

研究室の学び

私の研究室では、医学と工学の橋渡しをするような技術開発を行っています。具体的には、放射線を用いて病気を診断する画像をつくったり、その画像を用いてがんを治療するような装置の研究開発です。この研究を通して、画像を作る理論を作りソフトウエアを書いたり、実際の診断装置の基礎となるものづくりができる人材を育成し、健康で長生きができるような医療・福祉の領域で活躍する卒業生を輩出しています。

社会との接点

当研究室では、医療の現場で実際に動いている診断装置や治療装置を作っているメーカおよび病院などと共同研究を行っています。これにより、当研究室で開発したソフトウエアなどは、病院や医学部で一定の臨床的評価を行った後、実際の病院の現場で患者さんの病気の診断をするのに使われることになります。当研究室では過去にガンマ線という放射線を用いて、臓器の機能を正確に画像化するソフトウエアを開発しました。このプログラムの基本原理は現在すべての核医学診断装置のメーカが採用していますので、この研究室で考案した方式が全世界の患者の皆さんの病気の診断に使われていることになります。

また、現在、さらに病気の診断の性能を上げ、また適切な治療を行うことを目指して、放射線のエネルギー情報を新たに開発した放射線検出器を用いて測定して、そのエネルギーの変化から診断や治療を行う技術の開発に取り組んでいます。この方法がうまくいけば新しい高度先進医療の画像診断・治療法を確立することになります。これにより、世界中の多くの人々の健康の維持や福祉に大きく貢献することになると考えられます。

主な研究テーマ

  • 放射線を用いた臓器の機能の映像化法の開発
  • デジタルカメラで撮影された画像の雑音除去の研究
  • 並列計算機を用いた画像再構成法の高速化
  • 放射線のエネルギー情報をもちいた高精度診断システムの開発
  • ピンホールコリメータを用いた実時間3次元画像再構成法の研究
© Hosei University
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