当研究室では、航空分野の研究として、Light SportAircraft と呼ばれる、新しいカテゴリーの小型航空機の試作開発を行っています。小型航空機の設計、製造、評価を通じて、日本の航空のすそ野を広げることに寄与したいと考えています。
また、機械音響分野の研究として、エンドユーザー製品を中心とした機械システムの静音設計、音質向上に関する研究を行っています。特に、空力騒音と呼ばれる流れによって生じる音について研究しています。
当研究室では、社会のニーズに即応できるような短期的テーマに多く取り組んでいます。すなわち、メーカー各社が実際に悩んでいる課題に対し、メーカーとの共同研究という形で参画し、メーカーとのディスカッションに参加することで、実際のモノづくりにおける業務をシェアし、研究室として提案するようなテーマを設定します。そのためには、メーカーで使用されている最新の設計解析ツールや実験装置の操作法を習得する必要があり、コスト評価や時間的制約といった実際のモノづくりに欠かせない要素を考慮する必要がありますが、それらは会社に入った際のスキルとして非常に有効です。
また、各研究テーマについても、学生各自がストーリーを持って取り組むことを重視しています。大きなプロジェクトの一翼を担うことは重要ですが、その作業に対して近視眼的になりがちです。学生各自がテーマの設定から実験解析方法の提案、結果評価に至る起承転結のプロセスを経験することで、プロジェクト全体が把握できるエンジニアとしての素養を身に付けるようにしています。