建築・都市は我々にとって重要な生活基盤・社会インフラです。良好な建築環境・都市地域環境が確保されなければ我々は快適且つ健康的に生活を送ることはできません。
そのため良好な建築環境・都市地域環境の追求は極めて重要です。一方で、我々人間は豊かな暮らしを追求する過程で環境に多大な負荷を与えており、その影響の低減に努めなければなりません。持続可能な発展のために、環境工学の視点から未来のあるべき建築・都市像を探究しています。
持続可能な開発目標SDGs をご存知でしょうか。2015年9 月に国連加盟国が全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030 アジェンダ」の中で提示されている17のゴール、169 のターゲットから構成される国際開発目標です。2030 年までにこのSDGs を達成するために現在国内外で産官学民の総力をあげて様々な取り組みが行われています。
このSDGs 達成に向けて建築/都市環境工学の視点からどのように貢献し得るか研究を進めています。例えば、SDGs のゴール3 番(健康)に関連して、健康長寿を実現する住環境の研究、ゴール4 番(教育)に関連して、学習効率が高くなる教室環境の研究、ゴール7 番(エネルギー)に関連して、ゼロエネルギー住宅に関する研究、ゴール11番(まちづくり)に関連して、ローカルSDGs の策定と実践、評価に関する研究などを進めています。
Think globally, act locally という標語が示すように、地球規模課題を解決するためにも今我々に何ができるのかを個々人が考えて実践に移すことが求められています。持続可能な社会の構築に向けて共に何ができるか考えてみませんか。