様々なロボット実現のための要素技術とシステム化技術およびそれらに必要な理論的基盤としての応用数学の研究・教育を行っています。具体的には、これまで私が扱ってきた、産業用ロボット・福祉用ロボット・生活支援ロボット・エンタテインメントロボット・コミュニケーションロボット・多自由度マニピュレーション技術等に関する基礎・応用研究から実用化開発・商品化に至る豊富な経験に基づき、奇抜で夢のあるロボット技術の研究開発を進めています。またこれら多種多様なロボットの応用例を教材として採り上げることで、目的志向の強い応用数学教育も進めています。
近年、様々なロボットが私たちの生活の中に入り込み始めました。昨今のAIの発展に伴いこれらロボットの能力も飛躍的に向上し、近い将来社会全体に広がっていくでしょう。ロボットの定義も様々ですが、外界を認識するためのセンシング機能、移動・操作するための運動機能、そしてセンサデータに基づき次の行動を決定するための知能処理機能、これら3つの機能が有機的に繋がった物理システムがロボットと呼ばれることが多いです。このようなロボットに必要な技術としては、メカニズム・計測・制御・画像処理音声処理、ヒューマンインタフェース、人工知能、プログラミングなどの要素技術に加え、これらを統合化するシステムインテグレーション技術と、非常に多岐に渡ります。このような技術の広がりがロボット工学の本質であり、学生の皆さんがこのロボットを教育・研究材料とすることは、卒業後に様々な分野でのエンジニアとして活躍するために非常に有益です。