心理学分野 応用認知心理学研究室

研究キーワード:主研究

研究に関連するSDGsの目標

准教授 山本 晃輔

准教授 山本 晃輔

Kohsuke YAMAMOTO

研究室の学び

どうすれば記憶力がよくなるのか?ダイエット中にもかかわらず,なぜ食べてしまうのか?・・・当たり前のように毎日を過ごしていたとしても,私たちの日常生活のなかにはさまざまな疑問があります。心理学は,このような日常の不思議な現象について,実験や調査を行い,行動や認知のメカニズムを解明しようとする学問です。私の研究室では、五感や記憶,ビデオ・ゲーム等について,実証的な観点から人間の心の謎を明らかにしようとしています。

社会との接点

心理学は,人々が生きやすく,また,快適な暮らしを送るために,人間の思考や行動のメカニズムを解明する学問です。実際に,これまで蓄積されてきた知見は,社会のなかで実装され,十分に役に立っているといえます。たとえば,身近な例として,郵便番号や電話番号はなぜ3桁や4桁で一度区切られているのでしょうか(〇〇◯―☓☓☓☓)。これは,マジカルナンバー7と呼ばれ,人間が一度に覚えておくことができる量が7桁以下であることと関係しています。このような人間の一時的な記憶の処理容量の限界は,従来の認知心理学的研究から見出されてきたものです。
私自身は現在匂い・香りによって思い出される過去の記憶について研究を行っています。最近では,高齢者を対象に研究を行い,匂い・香りによって過去の出来事を思い出すことが,主観的な幸福感を高めるという結果を発表しました。2030年には約3人に1人が高齢者になると言われる高齢化社会のなか,高齢者のウェルビーイングを促進させる新しいプログラムの開発は,重要な社会的課題でもあります。今後,このような研究をさらに進めることで、医療や福祉場面での応用的な展開が期待されています。

主な研究テーマ

  • 匂い,香りによって想起される記憶の特性
  • 嗅覚のイメージ鮮明度質問紙の開発と国際比較
  • 学習場面でのモチベーションと学習スタイルの関係
  • ビデオゲームの没入感に関する心理学的研究
  • ゲーム実況動画における配信者の視覚情報が視聴動機に及ぼす影響
  • SNSにおける対人コミュニケーションとパーソナリティの関係性
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