化学工学分野 環境粉体工学研究室

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研究に関連するSDGsの目標

助教 北村 研太

助教 北村 研太

Kenta KITAMURA

研究室の学び

様々な産業で利用されるスラリーを題材に、化学的な観点を駆使して「同じ原料から異なる性能の製品を作り分ける、製造プロセスに関する知識」や「環境問題の解決につながるプロセスの開発方法」を学ぶことができます。
また、上記の研究活動を通し、化学工学や物理化学、分析化学の知識、技術者に欠かせない安全に関する知識、自身の考えを分かりやすく伝えるドキュメンテーション、プレゼンテーションスキルを習得することができます。

社会との接点

我々の研究するスラリー(粉体を溶媒に分散させたもの)は、古代から利用され、人類の発展に寄与してきました。例えば、古代エジプトの壁画やミイラの棺の装飾に用いられる絵具、中国の習字に用いられる墨汁は顔料となる粒子と樹液やタンパク質などの天然の高分子を合わせ、粒子の分散状態を安定化することで塗料として利用されてきました。また、現代人の多くが持っているスマートフォンの中に入っているリチウムイオン電池の電極、セラミックコンデンサの製造では、原料となる粉体を溶媒に一度分散させ、製品の形に成形し(陶芸のイメージ)、固めることで製造されています。このほか最新の半導体の製造、排水処理、化粧品など、様々な産業でスラリーは利用されています。
このように様々な産業で利用されているスラリーについて、共通のポイントとなるのが液中での粒子の分散状態(どのくらいバラバラになっているか)です。この分散状態が最終製品の良し悪し、プロセスの効率を決定するといっても過言ではありません。我々はこの分散状態の制御や、組成ごとの分散状態変化メカニズムの解明を通し、産業現場の課題や環境問題の解決に取り組んでいます。

主な研究テーマ

  • スラリーを利用したものづくり
  • 液中粒子の分散・凝集状態の制御と評価
  • 液相吸着に関するメカニズムの解明とその制御
  • 水処理プロセスの開発
© Hosei University
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