研究室の学び

本研究室では、ユビキタスコンピューティングとスマートシングス・IoTの研究を行っています。スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブルデバイスは年々種類が増え、様々な場面で使われることが増えてきています。さらに、ウェアラブルデバイスだけでなく、脳波計や生体センサー、 ミリ波レーダーも使われるようになってきています。様々なデバイスからデータを取り、機械学習・ディープラーニングを使って、人及び動物の行動・感情・特徴・属性・個性の自動的な検出と認識に重点を置いて研究に取り組んでいます。

社会との接点

ユビキタス知能の大きな特徴のひとつは、ユーザによって集められた情報だけでなく、現実空間に散りばめられたセンシングデバイスから取得した情報を、人々の生活の質を向上させる知的アプリケーションに活用することです。したがってユビキタス技術は日常生活や社会と密接に関係します。例えば農場に配置されたセンサは天気や水などの情報を把握することで効率的な生産に、ウェアラブルデバイスは利用者の状態を把握することで老人介護や子供の世話などの社会サービスに貢献するでしょう。また、ユビキタス技術は大勢の人たちを生活環境の向上に貢献させます。実際、参加型センシング技術により地域の空気汚染状態や街の騒音レベルなどの環境情報の収集をスマートフォンにより誰にでも出来るようになっています。事故や災害、緊急事態の際には素早く情報を集めることで迅速に問題に対処する助けになるでしょう。さらに、ユビキタス技術は政府機関や病院、企業をより顧客の状況や要求に敏感にさせることでその人にパーソナライズされたサービスの提供を可能とするでしょう。馬研究室の学生はユビキタス技術の研究をするだけでなく、より良い生活や社会の実現のために技術をどのように応用すべきかを学びます。

主な研究テーマ

  • ウェアラブルデバイスで人の日常行動・人物属性と特性の認識
  • センサーを用いた指・手・頭・口のジェスチャ認識
  • 人の異なる感情の分類及び特定感情のレベル検出
  • 感情又は個性があるAIボット・アプリケーション
  • ミリ波レーダーで心拍・呼吸・瞬きの計測
  • 動物の行動と姿勢認識・バイタルサインの計測
  • 接触式生体センサーと非接触式レーダーを用いた健康管理
© Hosei University
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