私たちは日々、好むと好まざるに関わらず様々なメディアを通して大量の情報に触れています。こうした状況の中、本当に必要な情報とはどのようなものか、また、それを伝えるコミュニケーションのかたちはどうあるべきかを検証する必要があります。
この研究室では、多くの情報の中から伝えるべきものを抽出したり、見過ごされている価値を発見してビジュアルを通して伝えるデザインの研究を行います。また「何を」伝えるかだけでなく「どのように」ビジュアライズ(視覚化)すればより適切なかたちで伝わるか、既存の方法に捉われない手段を考えて新しく提案を行います。
たとえば、皆さんが高校などで学習した方法とは異なる新しい学習方法を考案して、冊子やワークショップ、アプリや映像コンテンツなどのツールをデザインしていくことも考えられます。こうした提案のためには、そもそも私たちの暮らす社会がどうあったら良いか、そのために必要なことや改善するべきことは何か、既存の価値や流行に捉われない批評的視点を持つことも大切です。本研究室はまだ開設されたばかりですが、新しいデザイン表現に挑戦したい人を待っています。