当研究室で行っている画像圧縮の研究については、皆さんが日頃使っているビデオ授業やビデオ視聴、身近な存在であるスマートホンでのビデオ通話やソーシャルメディアコミュニケーションなどに大変役立っています。
実際に多くの人が利用しているテレビ放送やネットビデオ(YouTubeなど)には、全て画像圧縮の研究成果が利用されています。
色(RGB)が平面的に並んでいる画像信号や、それに時間変化が加わった動画像(映像)信号だけでなく、ステレオ映像(二つの視点からの映像)信号や多視点映像信号、赤外映像信号や3原色を超える多原色(マルチスペクトル)信号、被写体の奥行(Depth)まで含むRGB+D信号や赤外映像信号、物体表面上の多数の点までの距離を示す点群信号、その時間変化が加わった動的点群信号など、メディア信号の種類はますます増加していますしその情報を取得するセンサーの数もますます増加しています。
これらマルチモーダル信号は貴重でありながら大量すぎるため、記録容量や伝送容量の制限から大半を捨てざるを得ない状況ですが、当研究室の研究をさらに進めることで、捨てずに整理し新たな価値を見出す道が開かれる状況へ変革することも今後考えられます。