研究室の学び

私の研究室では、昨今日常の至る所で見かけるようになった、コンピュータグラフィックス(CG)について研究をしています。CGと一言で括っていますが、実はCGには必要な基礎知識の異なる複数の専門分野が存在します。例えば、実物に近い見た目を得るためのレンダリングや、リアルな動きを計算するためのシミュレーションなど様々です。CGの研究を通して、これらの知識・技術や実際にプログラムとして実装する術を学ぶことができます。

社会との接点

CGは、代表的な映画やゲームはもちろんのこと、近年ではテレビやWebの番組など普段の生活の中でも頻繁に見かけるようになりました。これらに留まらず、建築物の設計や医療機器など幅広い分野への活用がなされています。当研究室では、主に映画やゲームにおける映像制作を対象とした新たな技術の提案を目標としており、簡単かつ短時間で映像を制作するための方法を研究しています。この研究分野では、世界的に有用性が認められるような技術は、映像制作会社で広く使われているCG制作/画像編集用のソフトウェアの1つの機能として追加されたり、実際に映像を作成する際に実装され使用されたりなど、ダイレクトに産業に活用されることもあり、実際の映像制作現場での有用性・有効性を意識した研究が行われています。

また、CG=プログラミングと言っていいほど、研究にかかる時間のうちの多くはプログラミングです。また、CGでは多種多様な技術が必要であり、それぞれの技術に最適な実装環境を用意することも求められます。そのため、多方面で活用できる技術が身に着きますので、CG分野に限らずプログラミングが必要な場面で活躍できると思います。

主な研究テーマ

  • 流体(煙,水,炎など)アニメーションの後処理的な編集
  • スケッチを用いた流体アニメーションの生成
  • 流体の映像に最適な効果音データの検索
  • 透明物体(ガラスなど)上の傷の高速計算
  • 深層学習を用いた線画からの3次元顔モデル生成
  • 指定したテーマカラーへの画像の色の高速変換
  • VRを用いた流体の流れのデザイン
© Hosei University
メニュー