研究室の学び
具体的な設計を学びながら、人々が生きる条件を自ら作っていける建築や社会を構想し、現代における建築意匠を探求していきます。
- 建築が10年後、50年後、100年後にどうなっていくかを考える時間のデザイン
- 何を使ってどう作るかを考える資源やネットワークのデザイン
- 誰が何のために作るかといった枠組みのデザイン
- 敷地の範囲を超えたインパクトを考える境界のデザイン
など建築の複合的な考え方=ソーシャルテクトニクスデザインを学びます
社会との接点
現代社会を生きる私たちは、何をしていても必ず建築や構築物に囲まれています。建物の中にいれば、床壁天井に守られているでしょうし、建物の外であっても必ず舗装された広場や道路、あるいは誰かが所有する土地の上にいることになるでしょう。未開の地や荒野に突然投げ出されるということはほとんどないと思います。つまり、人々は知らず知らずのうちに、建築や構築物によってその場所でできることが限られ、さらに言えば生きる条件を決められてしまっているのです。裏を返せば、建築家や建築士というのは、建築のデザインを通して、人々が生きる条件を拡張したり、再定義していける職業だということになります。新しい家族の形とはなんだろうか、そのための新しい家のデザインはどうなるだろう?テクノロジーが進化したら、オフィスのデザインはどう変わるだろう?家やオフィスが進化したら都市空間はどのように変わるだろう?コロナ禍だからこそ、自由な発想で能動的に議論し、複合的なデザイン=ソーシャルテクトニクスデザインの可能性を学生の皆さんと考えていきたいと思います