研究室の学び
様々な社会問題の解決のために、メカニズム(機構)をデザインする方法、問題解決を行う方法を主に学んでいます。このような問題を解決するアイデアを考えるだけでなく、“つくる”、“試す”を自身で行うことを重視しています。分野や手段に捕らわれることなく、問題解決に必要なことを随時学んで、複雑多様化した社会問題を主導的に解決に導ける機動的柔軟性を持った人材の育成を目指しています。
社会との接点
当研究室では、“機構”もっと簡単に言えば“からくり”のデザインに着目して研究をしています。ホコリの被った古い分野と感じたかもしれませんが、まだまだ新しい発見(発明)が続く重要な分野です。
人は物理的な身体があります。朝起きて寝るまでに、何かしらのモノを利用しています。新しいテクノロジが生まれ、そして人々の要求や、社会の在り方が複雑多様化して変化していけば、これらのモノに対する要求も変化していきます。そのため、人とモノの関係、モノとモノの動きの関係性をつかさどる機構も、常にそれらに答えて新たな提案や改良が必要になっていきます。
具体的には例えば、衝撃を吸収するサスペンション(機構)をつけつつ意匠性を確保した、日用品、例えば疲れにくいハイヒールや、安全性を高めた子供乗せ自転車の研究から、様々な作業の負担の軽減、例えば上向き作業、手術、工場作業などを補助するアシスト装置、実際に触れて体感できる柔らかいロボット、作業を円滑化する道具や工具などの研究開発をしています。このように、当研究室ではメカニズムのデザインを重要視して、様々な問題解決の研究開発を進めています。