植物医科学分野 応用動物昆虫学研究室

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研究に関連するSDGsの目標

教授 大井田 寛

教授 大井田 寛

Hiroshi OIDA

研究室の学び

私たちの研究室では、農作物や都市緑化植物など、人と関わりの深い植物を加害する害虫とその天敵に着目し、種類や生態の解明、環境にやさしく持続可能な害虫防除技術の開発などに取り組んでいます。卒業研究を通じ、植物保護の研究者や技術者として最前線で活躍するために必要な、害虫の診断や最新の防除技術に関する幅広い知識を身につけられます。また、昆虫を材料として、生物の多様性や気候変動と植物保護との関係を学ぶこともできます。

社会との接点

昆虫は我々人類にとって身近で不可欠な存在ですが、上手に付き合わなくてはなりません。世界における農作物の減収の約1/3 はダニ類を含む「害虫」が原因であり、近年は物流のグローバル化による新害虫の侵入や地球温暖化による分布域の変化も頻発しています。一方、都市緑化植物や室内空間の植物の保護を含め、多くの場面では害虫の「根絶」は現実的ではなく、実害を回避しながら虫たちと共存できるような害虫管理技術の確立が求められています。

当研究室では現場における最新の問題を積極的に取り上げ、害虫の先端的な診断技術と管理技術の開発に取り組み、「植物の健康を守る」ことを目指しています。害虫・天敵の生態解明や、天敵の能力や害虫の特性を活かした防除技術に関する研究を通じ、様々な植物保護の現場で活躍できる人材を育て、社会に貢献したいと考えています。

トマトでの害虫防除資材として期待されるタバコカスミカメ

植物ウイルスの媒介者としても重要なアザミウマ

主な研究テーマ

  • 植物を加害する昆虫、ダニ類の診断、同定に関する研究
  • 植物を加害する昆虫、ダニ類の生態解明
  • 農業生態系や市街地の植生における天敵生物相の解明
  • 有望な天敵生物の生態解明、能力評価と利用技術の開発
  • 虫の特性を応用した害虫防除技術の開発と有効性の評価
  • 緑肥作物等の有用植物と害虫、天敵との関係性の解明
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