有機化学分野 高分子化学研究室

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研究に関連するSDGsの目標

教授 杉山 賢次

教授 杉山 賢次

Kenji SUGIYAMA

研究室の学び

環境負荷の少ない新しい高分子素材の開発を目標としています。特に、ナノスケールで自らの構造をダイナミックに変化させる環境応答型インテリジェント・マテリアルの分子設計、合成を中心とした研究を行っています。有機化学、物理化学、高分子化学を深く学ぶとともに、実験、実習を主体とした教育プログラムが特徴です。知識を得るだけではなく、自ら手を動かして新素材の化学合成にチャレンジできる研究環境が整っています。

社会との接点

電化製品や衣服など、現代生活に欠かせないプラスチック製品の原料となる高分子化合物(ポリマー)に関する最先端の研究に取り組んでいます。主な研究対象は、(1)液晶ディスプレイや電子デバイスに応用されている「π共役系ポリマー」、(2)コンタクトレンズの保湿成分や紙おむつの吸水体等に用いられる「親水性ポリマー」、(3)一定期間で自然に還る「生分解性ポリマー」、(4)フライパンのテフロン加工に代表される撥水撥油性を示す「含フッ素ポリマー」です。

研究を通じて、多種多様な高分子化合物を合成するために必要な有機化学の知識や実験テクニックを身につけます。また、得られた高分子化合物の性質を評価する手法を学びます。さらに、実験を安全に行うために、化学薬品の適正管理、適切な使用法を常に意識します。

最近では、長期的な視点に立ち、環境負荷の少ない新素材の研究開発を行う化学系企業が増えてきています。卒業生の多くは、専門性を活かして、持続可能な社会(サスティナブル社会)の構築に貢献する企業において、研究者、技術者として新しい製品開発に携わっています。

主な研究テーマ

  • π共役セグメントを含むブロック共重合体の合成と蛍光特性評価
  • 水溶性セグメントを含むスターブロック共重合体の合成とイオン伝導性評価
  • 分解性セグメントで構成された星形ポリマーの合成
  • 光架橋基を含む含フッ素ポリマーの合成とフィルム表面の撥水・撥油性制御
© Hosei University
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