私の研究室では、蛋白質の構造と機能の相関について研究しています。具体的には、赤血球に含まれているヘモグロビンが、体内の酸素運搬にどのように働くのかを調べています。この研究によって、ヘモグロビンの機能改善を目指し、さらには、そのような機能改善が、低分子と結合する他の蛋白質に適用が可能なのかを検討していきます。
ヒトがもつ数万種類の蛋白質のなかでも、ヘモグロビンはもっともよく研究されているものの1 つです。現在、天然ヘモグロビンの構造と機能の研究から得られた知識を応用して、人工血液の作製や、機能改良したヘモグロビンの合成が可能なのか、ということが問題になっています。当研究室でもこれらの問題にアプローチしていきますが、ヘモグロビンに限定するのではなく、新しい機能を持った新しい蛋白質を作り出すことを目標に研究を進めます。
また、英語による授業を行うなど、グローバル化に向けた取り組みを積極的に進めています。