私の研究室では、“ 実世界指向メディア” というキーワードで研究に取り組んでいます。コンピュータ・グラフィックスや画像認識、拡張現実といった情報技術を駆使して、未来の映像メディア技術を研究しています。ソフトウェアだけでなく、映像の表示や撮影するための3 次元ディスプレイやカメラの研究もしており、ソフトウェアからハードウェア、コンテンツまで、映像メディアに関する幅広い研究を行っています。
今から30 年前は、携帯ゲーム機は影も形もなく、電話も有線が当たり前の時代でした。パソコンも性能が低く、1枚のCG を作るのにも何日もかかる時代でした。でも、今では全ての機能が手のひらにのって、当時のスーパーコンピュータでも出来なかったことが実現しています。コンピュータは、15 年で約1000 倍の計算速度になるという法則があります。30 年経てば100 万倍の計算速度です。皆さんは、今から30 年後は、どんなメディアが世の中にあるのか想像出来ますか? 今より100 万倍の計算能力を贅沢に使ったメディアが確実に実現します。メディアと聞くと,テレビや新聞、USB メモリなどが頭に浮かびますが、人と人をつなげるコミュニケーション技術であり様々な部分が進化します。
当研究室では、情報科学だけでなく、様々な科学・技術を駆使して、未来のメディアを研究しています。要素技術だけでなく、実際に動くプロトタイプを作ることで、未来の世界をいち早く体験して貰いたいと思っています。研究を通して、より豊かな世の中を実現し、社会に貢献することを目標としています。
研究室Web サイト: http://tk-lab.org