オペレーションズ・リサーチ分野 アルゴリズム論研究室

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研究に関連するSDGsの目標

准教授 千葉 英史

准教授 千葉 英史

Eishi CHIBA

研究室の学び

私の研究室では、「組合せ最適化」に取り組んでいます。たくさんの答えの候補から、「最適な」ものを求めるには、どうするか?コンピュータを使っても、単純な解法では、ほとんど歯が立たない問題ばかりです。こういった難問にアプローチするのが、組合せ最適化です。また、コンピュータにも密接に関連しており、難問の解決には、コンピュータ性能をうまく引き出す工夫が効果的です。数学が得意(好き)な人には、魅力的で活躍の場があります。

社会との接点

「現実社会の問題」と組合せ最適化は、とても強い関係で結ばれています。例えば、電力会社が送電ケーブルを設置するとき、どこに設置すれば良いのでしょうか、ヒントとして、需要点(電力が必要な場所)、送電ケーブルを設置する際に生じる費用、電力供給による(需要点からの)利益などをまとめて考えたとき、全体としての利益をできれば最大にしたい。しかし、需要点がたくさんあると、送電ケーブルの設置について、多くの答えの候補があるため、最適なものを求めるのが難しい、このような問題に対して、当研究室で開発・検討をしているアプローチは、効率的に妥当な答えを導いてくれます。また、送電ケーブルだけでなく、通信会社の光ファイバー設置、水道会社の水道管設置、ガス会社のパイプライン設置にも、当研究室で行っている研究が大変役立ちます。

ここで紹介した問題例のように、現実社会の問題は難しいです。そのため、これまでは経験とカンから答えを導き出してきたのですが、最近はコンピュータと数学の進展から、状況を打開しつつあります。このような状況を鑑みて、当研究室では、さらに良い答えを求めるための解法を提案していきます。

主な研究テーマ

  • Just-in-Time スケジューリング問題に関する研究
  • 最小部分木アルゴリズムの実験的性能評価
  • ネットワークフローによる高速最適化
  • 電車路線を考慮した施設配置問題
  • バッファ配置問題に対する近似アルゴリズム
  • 生産ラインにおける衝突確率の新たな近似アプローチ
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