このような「リアリティ」の研究は抽象度が高く、幅広いため、特定の分野に限定せずに取り組むことが大事です。新しいモノ・新しい体験を生み出し、私たちの生活をより豊かなものにし、社会に貢献することを目指しています。
電気で味覚をコントロールする未来
情報科学部では、1年生の秋学期から「プロジェクト」という情報科学部の全教員が同時に開講する独自の科目があります。ゼミの前身みたいな形で、各教員の工夫が詰まったさまざまなテーマ、課題が行われています。私のプロジェクトでは、研究のコンセプトやヒントを提示し、テーマを自由に決めて取り組んでもらっています。
この分野に興味がある学生は、自然科学の基礎となる数学や物理などの学習が大事です。好奇心を働かせ、いろいろなものの原理や仕組みを突き詰めて理解して欲しいと思います。本や映画、漫画などの、身近なコンテンツからヒントを得て、想像力を養うのも良いでしょう。人が想像したものを実現する研究は、夢もあり、追究に終わりのない分野であると思っています。
(㈱ライオン企画 『C-Style』法政大学 紹介記事より転載)