生体信号処理分野 情報信号処理工学研究室

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教授 八名 和夫

教授 八名 和夫

Kazuo YANA

研究室の学び

本研究室では、自然界で観測される様々な信号を対象にコンピュータを駆使して分析するデジタル信号処理の研究を行っています。信号とは、気象データ、音声データなど時間と共に変動するもの全てを意味します。本研究室では特に脳波や心電図などの生体信号解析を通じた医療診断やストレスの強さを評価する方法、生体に影響を与える環境放射線強度の変化を検出する方法、さらにインターネットの通信量の予測を行う方法などの応用研究を進めています。

社会との接点

本研究室ではMIT(マサチューセッツ工科大)との共同研究でいち早く心拍数の変動から自律神経の状態を推定する方法の研究を行ってきました。心拍数は緊張すると上がり、リラックスすると下がることは良く知られています。これは自律神経の働きによるものです。一拍ごとの変化を測定することにより自律神経の状態を詳しく分析し、突然死のリスクを評価する研究を進めています。この技術は近年社会問題となっている精神的なストレス量の測定や、運転中のドライバーの緊張度を測るなど社会的に重要な課題解決にも応用可能な技術です。信号処理の応用として、本研究室では生体信号に限らず東日本大震災以降社会的に注目を集めている環境放射線の強度変化を感度良く検出する方法、世界のインターネット通信量の実測データをもとに通信量の予測を行う、即ち天気予報のように通信量の週間予報を出すシステム開発など、社会とのかかわりを重視した研究を進めています。現在、皆さんには世界を相手に活躍できる、グローバル化対応が求められています。本研究室では卒業生がグローバルな場で活躍できる実力を身に付けられるよう、海外研修で英語力を上達させ、自分の研究成果は自分自身で国際会議などで発表できるよう指導しています。

主な研究テーマ

  • 心電図や心拍変動分析により突然死のリスクや糖尿病の重症度を診断する方法の研究
  • 心電図を用いたメンタルストレスの測定
  • 生体信号を用いた運転中ドライバーのストレス評価
  • ゲーム中の臨場感・没入感の測定
  • 環境放射線の変化を高感度で検出する方法の解析
  • インターネット通信量の週間予測を行い適切なデータ通信経路を決定する方法の開発
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