化学工学分野 環境粉体工学研究室

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教授 森 隆昌

教授 森 隆昌

Takamasa MORI

研究室の学び

粉体を溶媒に分散させたスラリーは、セラミックス、電池、食品、医薬品など様々な産業で使われています。スラリー中で粒子がどのように分散しているのか(バラバラでいるのか、固まっているのか)は上記製品の特性を決定づけるとても大切なポイントです。この粒子の分散状態をどのように評価・制御したらよいのか。またその結果、製品性能はどのように変化するのか、実産業のスラリープロセスを制御する上で必要不可欠な技術を学ぶことができます。

社会との接点

スラリーはありとあらゆる産業で使われていますので、スラリー中の粒子の分散状態を評価・制御したいという社会的ニーズはたくさんあります。しかしながら、ある特定の分野の研究でスラリーを取り扱っているという研究室はありますが、「スラリー」そのものに焦点を当て、研究している研究室はほとんどないと思います。そのような状況ですから、現在我々が独自に開発したスラリー評価装置を使ったり、これまでのスラリーに関する研究で蓄積してきたノウハウを生かしたりして、共同研究を行っている企業が数社ありますし(業種は全く異なります)、企業からのスラリー分析依頼もあります。つまり、我々の技術や知識が、それだけ実社会から必要とされているということを客観的に示しています。

今後もあらゆる産業において粉体、スラリーが使われることは間違いありませんし、さらに取り扱いが難しいナノ粒子もどんどん実用化されていくでしょう。そんな時に、どんな粉体、スラリーであっても適用できる技術や知識、考え方を学んだということは、卒業後にあらゆる分野で活躍できる研究者・技術者として社会に貢献できると思っています。

主な研究テーマ

  • セラミックスシート成形プロセスの最適化
  • Li イオン電池電極スラリーの最適化
  • 粒子状物質の濡れ性評価装置の開発
  • 電場を利用したケミカルフリー粒子凝集技術の開発
  • スラリーを利用した無動力吸水ポンプの開発
  • カーボンナノ粒子の水系分散に関する基礎研究
© Hosei University
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