金融市場の開放と情報技術の革新により、投資マネーが世界を駆け巡り、途上国は自国の貯蓄から外国資本に頼る経済発展へと方向転換し高成長を遂げることになりますが、しかし、他方で金融危機が頻繁に発生することになりました。頻繁に発生する以上、そこに何らかの必然性があり、それを理論的に解明しなければなりません。 本研究室では、こうした金融危機について、危機発生の仕組みを内生的成長論の視点から工学的手法を使って理論的・実証的に研究しています。
研究成果は経済政策を立案するうえで、参考資料として役立てられています。すなわち、市場経済の働きだけでは、社会の豊かさである社会厚生を十分増進することができないために、政府の経済政策が市場経済の働きを修正・補完しています。